お墓と納骨堂、どっちが得?永代供養の費用相場とよくあるトラブルを徹底比較

納骨堂 費用

「先祖代々のお墓を守りたいけれど、子供たちは遠方に住んでいて負担をかけたくない」「自分たちが亡くなった後、誰がお墓の手入れをしてくれるのだろう」

そんなふうに、ふとした瞬間に不安を感じることはありませんか?
最近では「墓じまい」という言葉もよく耳にするようになり、新しい供養の形として納骨堂や永代供養を検討する方が増えています。でも、チラシやネットの情報だけでは、本当の費用やメリット・デメリットが見えにくいもの。

大切なお金のこと、そして何より大切な供養のことだからこそ、後悔のない選択をしたいですよね。この記事では、従来のお墓と納骨堂の違い、気になる費用の相場、そして実際によくあるトラブルについて、分かりやすくお話ししていきます。

そもそも「お墓」と「納骨堂」は何が違うの?

まずは、この二つの基本的な違いについて整理してみましょう。どちらが良い、悪いという話ではなく、それぞれのライフスタイルに「合うか、合わないか」が一番のポイントになります。

従来のお墓は、土地付きの「一軒家」

私たちが昔から馴染みのある、石を積み上げたお墓。これは例えるなら「一軒家」のようなものです。 墓地という「土地」を借りて、そこに自分たちの家(墓石)を建てます。

一軒家ですから、当然ながらその土地の管理やお家の手入れは自分たちでやらなければなりません。 夏になれば草むしりが必要ですし、雨風にさらされればお掃除も必要です。

その分、広々としたスペースでゆっくりとお参りができることや、代々受け継いでいくという「家の歴史」を強く感じられるのが最大の魅力です。 「やっぱり土に還りたい」「空の下で手を合わせたい」という方には、このスタイルがしっくりくることが多いですね。

納骨堂は、管理が楽な「マンション」

一方で、最近増えている納骨堂。これは「マンション」をイメージすると分かりやすいですよ。 建物の中に、たくさんの棚やロッカーのようなスペースがあり、そこに骨壺を納めます。

屋内なので天気の心配がいりませんし、草むしりや墓石磨きといった重労働もありません。 エレベーター完備の施設も多いので、足腰に不安が出てきても気軽にお参りに行けるのが嬉しいポイント。

セキュリティもしっかりしていて、冷暖房完備の中で快適に過ごせる場所が増えています。 「子供に掃除の苦労をさせたくない」「駅から近い場所がいい」という方には、とても便利な選択肢と言えるでしょう。

どちらを選ぶかは「誰がお参りするか」で考える

結局のところ、どっちが得かというのは「誰が、どのようにお参りするか」によって変わってきます。

もし、お子さんやお孫さんが近くに住んでいて、定期的にお墓参りに来られる環境なら、従来のお墓は家族の絆を深める素晴らしい場所になります。

でも、もしお子さんが遠方にいたり、お一人様で将来の管理が不安だったりする場合は、管理をお任せできる納骨堂の方が、精神的にも「お得」で安心かもしれません。

ズバリ、費用はどっちがお得?相場をチェック

さて、一番気になる「お金」のお話です。パンフレットには書かれていないような、実際にかかる費用の総額について見ていきましょう。

一般的なお墓を建てるのにかかるお金

従来のお墓を新しく建てる場合、一般的には総額で150万円から300万円程度が相場と言われています。 内訳としては、まずお寺や霊園に支払う「永代使用料(土地代)」があります。

これが場所によって大きく異なり、都心部だとかなり高額になります。 次に「墓石代」。石の種類やデザイン、加工費で値段が変わりますが、ここも大きな出費です。

そして忘れがちなのが、工事費や彫刻費。これらを合わせると、やはり一軒家を建てるのと同じで、まとまった初期費用が必要になります。

納骨堂と永代供養の現実的な費用

対して納骨堂は、一般的に50万円から150万円程度が相場です。お墓に比べると、初期費用はだいぶ抑えられますね。 タイプによっても値段はピンキリです。

例えば、ロッカー式のようなシンプルなものなら数十万円から見つかりますが、仏壇のような立派な装飾がついたタイプや、カードをかざすと遺骨が自動で運ばれてくる最新式のタイプだと、100万円を超えることも珍しくありません。

また、「永代供養(えいたいくよう)」といって、一定期間が過ぎたらお寺が責任を持って合祀(他の方と一緒に埋葬)してくれるプランがついていることが多いのも特徴です。これなら、跡継ぎがいなくても無縁仏になる心配がありません。

見落としがちな「維持費」という落とし穴

「あっちの納骨堂の方が安い!」と飛びつく前に、必ず確認してほしいのが年間の「管理費」や「護持会費」です。 お墓の場合も納骨堂の場合も、年間数千円から数万円の管理費がかかることがほとんどです。

特に注意したいのは、「一括払いができるかどうか」。 自分たちが元気なうちは払えますが、亡くなった後に子供たちが払い続けなければならない契約だと、結局は負担を残してしまいます。

最近は、最初の契約時に管理費もまとめて前払いできるプランや、そもそも管理費が不要なプランもあります。目先の安さだけでなく、30年後、50年後のトータルコストで比較するのが賢い選び方です。

後悔しないために!よくあるトラブルと解決策

「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、実際によく起きているトラブルと、その回避方法を知っておきましょう。

「イメージと違った」という失敗

納骨堂でよくあるのが、「お参りした気がしない」という感想です。 機械式の納骨堂だと、どうしても無機質な感じがしてしまい、昔ながらのお墓参りに慣れている親戚からは「味気ない」と言われてしまうことも。

また、お盆やお彼岸の時期になると、マンションのエレベーター待ちのように、お参りの順番待ちで大行列ができることもあります。

パンフレットの写真だけで決めるのではなく、必ず現地に行って、実際にどのような手順でお参りをするのか、混雑時はどうなるのかを自分の目で確かめることが大切です。

33回忌などの「期間」に注意

永代供養墓や納骨堂の多くは、「個別に安置してくれる期間」が決まっています。 よくあるのは「33回忌まで」や「17回忌まで」という契約。

その期間が過ぎると、骨壺から出されて他の方の遺骨と一緒に合祀墓へ移されます。 トラブルになるのは、この説明をしっかり聞いていなかったケース。「ずっと個別のままでいてくれると思っていたのに、いつの間にか合祀されていた」と後悔しても、一度合祀されたお骨は取り出すことができません。

「いつまで個別にいてくれるのか」「その後はどうなるのか」は、契約書にハンコを押す前に、何度でも確認してくださいね。

家族との話し合いが何よりの解決策

そして何より多いトラブルが、親族間での意見の食い違いです。 「費用が安いから納骨堂に決めた」と事後報告したら、「先祖代々のお墓を捨てるのか!」と親戚から猛反対された、という話は本当によくあります。

お墓は自分一人だけのものではなく、残される家族や親戚にとっても心の拠り所となる場所です。 「自分はどうしたいか」だけでなく、「家族はどう思っているか」をじっくり話し合う時間を持つこと。

これが、トラブルを防ぐ一番の近道であり、実は一番大切な「終活」なのかもしれません。

最後に

お墓選びというのは、単なる場所選びではなく、これまでの人生を振り返り、これからの家族との絆を確かめ合う、とても大切な時間でもあります。

焦って決める必要はありません。「早く決めなきゃ」と自分を追い込まず、まずはご家族とお茶でも飲みながら、「どんな場所ならみんなが会いに来やすいかな?」と、のんびり話をしてみることから始めてみてはいかがでしょうか。

あなたが穏やかな気持ちで眠れる場所、そしてご家族が笑顔で会いに来られる場所が、きっと見つかるはずですよ。

この記事を書いた人(シニアライフの案内人)
悠々(ゆうゆう)

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