
物価高騰に年金の目減り、老後の不安は尽きませんね。「節約しなきゃ」と食費を削って我慢していませんか?実は、国が用意している救済措置を知らずに、本来もらえるはずのお金や受けられる割引をみすみす逃しているシニアが山ほどいます。
それは「住民税非課税世帯」という特権階級のようなステータス。これを知っているだけで、年間数万〜数十万円もの差がつきます。「私には関係ない」という思い込みこそが一番の損!あなたの財布を守るための「知恵」を、今ここで手に入れましょう。
住民税非課税世帯とは?年金収入は「いくら」なら対象になるの?
「住民税非課税世帯」という言葉、ニュースでよく耳にするようになりましたね。でも、なんとなく「生活が苦しい人たちのことでしょう?」とか「うちは持ち家だから関係ないわ」と思っていませんか?
実はこれ、「前年の所得が一定以下なら、住民税を払わなくていいですよ」という、あくまで税金上の区分のことなんです。貧しいとか豊かとかいうイメージだけで判断するのはもったいないですよ。
夫婦世帯と単身世帯のボーダーライン
一番気になるのは「年金がいくらまでなら対象なのか」ですよね。これには目安があります。住んでいる地域(級地)によって多少変わりますが、一般的な目安をお伝えしますね。
単身(お一人暮らし)の場合 ・年金収入のみで、年間155万円以下
夫婦(お二人暮らし)の場合 ・世帯主の年金収入が211万円以下(配偶者に所得がない場合)
どうでしょう?「あれ、意外と当てはまるかも?」と思った方もいるのではないでしょうか。特に、配偶者を亡くされて一人暮らしになったタイミングなどで、この区分に入る方はとても多いんです。まずはご自身の源泉徴収票を確認してみることから始めましょう。
給付金だけじゃない!意外と知らない「非課税世帯」の大きなメリット
「非課税世帯になると、3万円や7万円の給付金がもらえる」という話は有名ですが、実はそれ、メリットのほんの一部なんです。給付金は一時的なものですが、これからお話しするメリットは、老後の生活費をずっと安くしてくれる強力な味方です。
1. 医療費の負担がグッと軽くなる「高額療養費制度」
年を重ねると、どうしても病院にかかる機会が増えますよね。手術や入院で医療費が高額になったとき、「高額療養費制度」を使えば払い戻しが受けられますが、非課税世帯はこの「自己負担の上限額」が一般の人よりも低く設定されています。 万が一の大きな病気の際、数十万円単位で出費が変わってくることもあります。「保険代わり」になる安心感は大きいですよ。
2. 介護保険料が驚くほど安くなる
毎月天引きされる「介護保険料」。これが高いと手取りの年金が減って辛いですよね。 実は、住民税非課税世帯になると、この介護保険料が大幅に減免されます。地域によっては、基準額の3割〜5割程度まで安くなることも。これは毎月のことですから、年間で見ると数万円の節約になります。何もしなくても手取りが増えるのと同じ効果ですね。
3. その他の嬉しい優遇措置
他にも、自治体によっては以下のような優遇があるのをご存知でしたか?
- インフルエンザや肺炎球菌ワクチンの接種費用が無料、または減額
- がん検診の費用が無料
- 地域指定のゴミ袋が無料配布される
こうした「小さな出費」も、積もり積もれば大きな額になります。
【体験談】「まさか私が?」申請してよかった!手続きと注意点
ここでは、実際に「自分は対象外だと思っていたけれど、調べてみたら対象だった」というAさん(74歳女性)のお話をご紹介します。
「役所からの封筒」を無視しないで!
Aさんは一人暮らし。年金は月に12万円ほどでした。「ギリギリだけど生活できているし、役所の世話にはなりたくない」と考えていたそうです。 ある日、市役所から「給付金のお知らせ」という封筒が届きました。いつもなら中身も見ずに捨ててしまうところを、たまたま遊びに来ていた娘さんに「お母さん、これ大事なやつだよ!」と言われて開封しました。
そこには確認書が入っており、返送するだけで給付金が受け取れるとのこと。さらに、自分が「住民税非課税世帯」であることを初めて知りました。 「手続きは本当に簡単でした。確認書に名前を書いて、通帳のコピーを貼って送るだけ。その後、介護保険料のお知らせを見たら、前の年よりずっと安くなっていて驚きました。知らずに高いまま払っていたらと思うとゾッとします」とAさんは笑います。
世帯分離という「裏ワザ」もある?
また、二世帯住宅などで子供家族と同居している場合、世帯全体の収入で見られてしまうため、本人の年金が低くても非課税世帯にならないことがあります。 そんなとき、住民票上の世帯を分ける「世帯分離」という手続きをすることで、親御さんだけが非課税世帯として認められるケースもあります。
もちろん、これには国民健康保険料への影響などデメリットも考えられるので、一度役所の窓口で「世帯分離をしたらどうなるか」を相談してみるのがおすすめです。
最後に
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。「税金の話なんて難しくて嫌だわ」と思っていた方も、少し身近に感じていただけたでしょうか。
日本の制度は、残念ながら「申請した人だけが得をする(申請主義)」という仕組みが多いのが現実です。黙っていても、誰も「あなたはもっと安くなりますよ」とは教えてくれません。
長い間、社会のために働き、家族を支えてこられた皆さんです。国が用意した制度を堂々と利用することは、恥ずかしいことでもなんでもありません。それは皆さんの当然の権利なのですから。
まずは、お手元の年金振込通知書や、役所から届く封筒をゆっくり確認してみてください。「わからないから」と諦めずに、お子さんやお孫さん、あるいは役所の窓口で「ちょっと教えて」と声をかけてみてくださいね。その一歩が、これからの安心で豊かな毎日にきっとつながっていくはずです。あなたが心穏やかに、笑顔で過ごせる毎日を応援しています。



