65歳過ぎても働きたい!でも年金は満額もらえる?在職老齢年金の仕組みを優しく解説

在職老齢年金

「せっかく老体にムチ打って働いたのに、その分だけ年金が減らされた!」なんて話を聞いたことはありませんか?実はこれ、都市伝説ではなく「在職老齢年金」という制度による現実です。

でも、怖がる必要はありません。実はこの制度、仕組みさえ知ってしまえば、多くの人にとっては「怖くない」ものなのです。

65歳以上でも年金満額!まずは「50万円の壁」を知ろう

「働くと年金がカットされる」と聞いて、再就職やパートをためらっていませんか?実は、働いているすべての人の年金が減るわけではありません。ここには明確な「基準」があります。それが**「50万円の壁」**です。

これは、令和8年(2026年)現在、多くのシニアが意識すべき最も重要な数字です。専門用語を使わずに、とことん噛み砕いてお話ししますね。

足し算だけでわかる!あなたの年金が減るかどうかの計算法

計算はとてもシンプルです。以下の2つを足してみてください。

  1. 毎月の給料(ボーナスも月割りで含めた額)

  2. 毎月の厚生年金(報酬比例部分)の額

この合計が「50万円」を超えなければ、年金は1円も減りません。満額もらえます。

例えば、お給料が25万円、年金が15万円だとします。合計は40万円ですね。 この場合、50万円以下なのでセーフ!年金は全額受け取りながら、お給料も全額もらえます。

「なんだ、意外と大丈夫じゃないか」と思われた方も多いのではないでしょうか?実は、年金が停止されるのは、現役時代と同じくらいバリバリ稼いでいる一部の方や、元々受け取る年金額が非常に多い方に限られるケースがほとんどなんです。

「給料」には通勤手当や残業代も含まれるので注意

ここで一つだけ、落とし穴があります。 「給料」と一口に言っても、手取り額ではありません。会社から支給される「総支給額」で計算します。ここには、残業代や通勤手当、さらには役職手当なども含まれます。

「ギリギリ50万円に収まると思っていたら、残業代で超えてしまって年金が少し削られた…」という失敗談は意外と多いもの。もし、50万円のラインがギリギリになりそうな場合は、会社の担当者さんに「標準報酬月額」という数字を確認してもらうと確実ですよ。

「年金停止」の誤解を解く!減らされるのはあくまで「一部」だけ

「50万円を超えたら、年金が全部ストップするの?」 そんな不安の声もよく耳にしますが、これも大きな誤解です。安心してください、すべてが没収されるわけではありません。

国民年金(老齢基礎年金)は絶対に守られます

ここが一番大切なポイントです。 私たちが受け取る年金は、大きく分けて「1階部分(国民年金)」と「2階部分(厚生年金)」の2階建てになっていますよね。

在職老齢年金の制度でカットの対象になるのは、あくまで「2階部分(厚生年金)」だけなんです。

つまり、1階部分である「老齢基礎年金」は、あなたが月に100万円稼ごうが、社長になろうが、絶対に全額支給されます。これはシニアの生活を支える命綱ですから、国もしっかり守ってくれているんですね。

私の知り合いのAさん(68歳)も、「働いたら年金がなくなる!」と大慌てで相談に来られましたが、よくよく調べてみると、Aさんの年金の半分以上はカットされない「基礎年金」でした。結局、働いても影響は微々たるもので、「これならもっと早く働けばよかった!」と笑っていましたよ。

減るのは「超えた分の半分」だけ

では、運悪く50万円の壁を超えてしまったらどうなるのでしょうか? 実は、超えた金額の全額が引かれるわけではありません。「超えた金額の半分」が年金から引かれる仕組みです。

例えば、給料と年金の合計が51万円だったとします。 基準の50万円を「1万円」超えていますね。 この場合、年金から引かれるのは、その半分の「5000円」だけです。

「働いた分だけ損をする」というわけではなく、「稼ぎすぎた分の一部を少し調整される」というイメージが正しいでしょう。こう考えると、少し気持ちが楽になりませんか?

賢いシニアはこう働く!制度を味方につける働き方のコツ

仕組みがわかったところで、最後に「じゃあどう働くのが一番お得なの?」という疑問にお答えします。選択肢は一つではありません。あなたのライフスタイルに合わせて選んでみてください。

厚生年金に入らない働き方を選ぶ

この「在職老齢年金」という制度は、あくまで「厚生年金に加入しながら働く人」が対象です。 つまり、厚生年金に加入しない働き方であれば、いくら稼いでも年金は減りません。

・ 週の労働時間を20時間未満にする(パートタイムなど) ・ 個人事業主やフリーランスとして働く

最近では、現役時代のスキルを活かして、業務委託契約でアドバイザーをしたり、趣味で培った技術で小さな教室を開いたりするシニアも増えています。これなら会社員(厚生年金被保険者)ではないので、収入に関係なく年金は満額受け取れます。 「組織に縛られず、自由に働きたい」という方には、実はこのスタイルが最強の年金対策になるかもしれません。

「働き損」を気にしすぎないのも一つの正解

ここまで「損をしない方法」をお伝えしてきましたが、あえて逆のことも言わせてください。 「年金が減るから働くのをセーブする」というのは、本当にお得なのでしょうか?

確かに、計算上の年金は少し減るかもしれません。でも、働くことで得られるのはお金だけではありませんよね。 社会とのつながり、誰かの役に立つ喜び、生活のリズム、そして何より、働いて得た給料は(一部年金が減ったとしても)家計全体の収入を確実に増やしてくれます。

「数千円の年金カットを気にして家に閉じこもるより、外に出て数万円稼ぎ、孫にお小遣いをあげるほうが人生楽しい!」 先日取材した70歳の現役職人さんがおっしゃっていた言葉です。これこそが、真の「豊かな老後」なのかもしれません。

最後に

人生100年時代と言われる今、65歳はまだまだ通過点に過ぎません。「年金が減るかも…」という不安でブレーキをかけるのではなく、まずはご自身の年金と給与のバランスを一度確認してみてください。

制度は複雑に見えますが、知ってしまえば怖いものではありません。お金の計算も大切ですが、それ以上に「あなたがどう過ごしたいか」「何にワクワクするか」を大切にして、素敵なセカンドライフの働き方を見つけてくださいね。

あなたの新しい挑戦を、心から応援しています。

この記事を書いた人(シニアライフの案内人)
悠々(ゆうゆう)

老後の不安、一人で抱えていませんか?お金・健康・孤独など、ご高齢者の方特有のモヤモヤを解消するヒントを発信中!難しい専門用語は使いません。頼れる仲間と一緒に、不安を「安心」と「楽しみ」に変えて、笑顔で過ごせるシニアライフを始めましょう。

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