【墓じまいトラブル】親族揉め・離檀料…よくある失敗事例と回避策

墓じまいトラブル

「子孫に迷惑をかけたくない」その一心で決意した墓じまいが、まさか親族をバラバラにし、数百万円もの請求書を突きつけられる悪夢の始まりになるとは想像もしないでしょう。

実は今、全国で「こんなはずじゃなかった」と墓じまいのトラブルで頭を抱えるシニアが急増しています。「先祖を捨てるのか!」と怒号が飛び交う親族会議、お寺からの法外な離檀料請求……。

これは他人事ではありません。あなたの家の“終わりの平穏”を守るために、今すぐ知っておくべき真実があります。

「なんで勝手なことを!」親族間で絶縁も?意外と多い感情のもつれ

「うちは兄弟仲が良いから大丈夫」 そう思っているご家庭ほど、実は危険なんです。墓じまいというのは、単なる「石の撤去作業」ではありません。ご先祖様の魂をどうするか、という非常にデリケートな問題なんですよね。

「寝耳に水」が一番のトラブルの元

よくある失敗が、長男である自分だけで決めてしまい、事後報告で兄弟や親戚に伝えてしまうパターンです。

実際に私が取材した60代の男性、Aさんの話をしましょう。Aさんは「長男の自分が管理しているんだから」と、遠方に住む弟さんに相談せずに墓じまいを進めてしまいました。

すると弟さんは「俺だって盆暮れには手を合わせていたんだ!兄貴の独断で先祖の場所を奪うな!」と激昂。それ以来、兄弟の連絡は途絶えてしまったそうです。

「遠くの親戚」への配慮も忘れずに

また、意外と見落としがちなのが「本家・分家」の関係や、たまにしか会わない叔父・叔母の存在です。普段は疎遠でも、お墓のことになると「バチが当たる」「しきたりが違う」と口を出してくるケースは少なくありません。

回避策としては、とにかく「決定する前」に相談すること

「墓じまいをしようと思うんだけど、どう思う?」と、相手の意見を聞く姿勢を見せるだけで、相手の感情はまったく違ったものになります。相談という形をとって、相手を立てることが円満の秘訣ですよ。

「離檀料300万円!?」お寺とのトラブルを防ぐには感謝の気持ちが鍵

ニュースでもたまに耳にする「離檀料(りだんりょう)」のトラブル。お寺を離れる際に、感謝の気持ちとして包むお布施のことですが、これが高額請求に発展するケースがあります。

お寺さんを怒らせる「事務的」な態度

お寺のご住職にとって、檀家さんが減るというのは寂しいことですし、お寺の経営にも関わる切実な問題です。 そこでやってはいけないのが、電話一本で「墓じまいしますので、書類を送ってください」と事務的に済ませようとすること。これ、本当に火に油を注ぎます。

「長年お世話になったのに、その言い草はないだろう」と住職の心証を害してしまい、「それなら過去の管理費や、これからの法要分を含めて300万円納めてください」といった極端な話に発展してしまうことがあるんです。

「今までありがとうございました」から始めよう

トラブルを避けるためには、まず菓子折りを持って直接お寺に出向き、膝を突き合わせてお話しすることが大切です。 「足腰が弱ってきて、お参りに行くのが難しくなってしまったんです。ご住職には本当に申し訳ないのですが……」 と、こちらのっぴきならない事情を誠実に伝えましょう。

あるBさんは、この手順を丁寧に踏んだおかげで、「それは大変ですね。ご先祖様も、あなたが無理をするのは望んでいませんよ」と、通常の数万円程度のお布施だけで快く送り出してもらえました。法律的な話をする前に、まずは人と人との対話を心がけてみてください。

失敗しない墓じまいの手順とは?「誰に・いつ・どう」相談するかが命運を分ける

ここまで読んで「なんだか怖そうだな」と思わせてしまったらごめんなさい。でも、手順さえ間違えなければ、墓じまいは決して難しいものではありません。最後に、スムーズに進めるための正しいステップをおさらいしましょう。

手順1:親族の合意形成

まずはここからです。お盆やお正月など、親族が集まるタイミングがあればベストですが、難しければ電話で丁寧に。「子供たちに負担を残したくない」というあなたの純粋な想いを伝えれば、きっと理解してもらえます。反対する人がいれば、その人の想いも汲み取りながら、時間をかけて話し合いましょう。

手順2:お寺への相談

親族のOKが出たら、次はお寺です。石材店に見積もりを取るよりも先に、お寺に相談するのがマナーです。いきなり「撤去」の話をするのではなく、「今後のことで相談がある」とアポイントを取りましょう。

手順3:新しい納骨先の確保と行政手続き

お墓を閉じた後、お骨をどこに移すのか(永代供養墓、樹木葬、散骨など)を決め、自治体から「改葬許可証」をもらう手続きを進めます。これがないとお骨を動かせないので注意してくださいね。

最後に

お墓の悩みというのは、誰かに相談しづらくて、どうしても一人で抱え込んでしまいがちですよね。「ご先祖様に申し訳ない」と自分を責めてしまう方もいらっしゃいます。

でも、どうか忘れないでください。 あなたが墓じまいを考えるのは、決してご先祖様を粗末にしたいからではなく、残されるご家族やお孫さんたちの未来を想ってのことですよね。その「優しさ」は、きっと空の上のご先祖様にも伝わっているはずです。

形あるお墓が変わったとしても、手を合わせるあなたの心が変わらなければ、供養の気持ちは消えません。 まずは深呼吸をして、身近なご家族との会話から始めてみませんか?

あなたのその一歩が、ご家族全員の安心につながることを心から応援しています。

この記事を書いた人(シニアライフの案内人)
悠々(ゆうゆう)

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