
「自然に還れて素敵」「費用も安く済むから安心」 そんな軽い気持ちで樹木葬を選ぼうとしていませんか?ちょっと待ってください。そのハンコを押す前に、知っておかないと取り返しのつかないことになる「怖い真実」があります。
それは、「一度埋葬したら、二度と遺骨を取り出せない」という落とし穴。
「まさか、うちのお墓に限って」 そう思っている人ほど危険です。将来、お子さんが「お父さんのお骨を別の場所に移したい」と泣いて頼んでも、お寺から「それは不可能です」と冷たく断られてしまう……。
そんな悲劇が実際に起きているのです。安易な「合祀(ごうし)」選びは、あなただけでなく、遺された家族に一生の後悔を背負わせるかもしれません。そうならないために、今すぐ知るべき真実と回避策をわかりやすくお話しします。
【樹木葬の真実】「遺骨が返ってこない」って本当?合祀(ごうし)の仕組みを知ろう
最近、テレビや雑誌でもよく取り上げられている樹木葬。「子供に迷惑をかけたくない」という思いから選ぶ方が本当に増えていますよね。でも、その仕組みをしっかりと理解している方は、意外と少ないんです。まずは、一番のトラブルの元になりやすい「合祀(ごうし)」について、お茶でも飲みながらゆっくり見ていきましょう。
「合祀(ごうし)」は他の方と一緒になるということ
難しそうな漢字ですが、簡単に言えば「みんなで一つのお墓に入ること」です。 一般的なお墓は、家族ごとの個室(カロート)に骨壷が入っていますよね。でも、樹木葬の合祀タイプというのは、大きな地下のスペースに、骨壷からお骨を取り出して、他の方のお骨と一緒に埋葬する方法なんです。
土に直接還す、といえば聞こえはいいですが、一度他の方のお骨と混ざってしまったら、どうなると思いますか? そうなんです。もう、あなたのお骨だけを選んで取り出すことは不可能になってしまうんです。海にまいた塩を回収できないのと同じで、一度合祀にしてしまうと「やっぱり返してください」が通用しない。これが「遺骨が取り出せない」という噂の正体なんです。
なぜ「取り出せない」ことが問題になるの?
「私は死んだら土に還るだけだから、誰と混ざっても気にしないよ」 そうおっしゃる方も多いです。そのお気持ち、とてもよく分かります。ご自身にとっては、自然と一体になる素晴らしい選択ですよね。
でも、少しだけ想像してみてください。残された家族の気持ちを。 今の時点では「お墓はいらない」と思っていても、数年後、お子さんやお孫さんが「やっぱりおじいちゃん、おばあちゃん専用の場所で手を合わせたい」「引っ越しするから、近くにお墓を移したい」と思う日が来るかもしれません。
そんな時、合祀にしてしまっていると、その願いを叶えてあげることができないんです。これが、後々になって大きな後悔を生む原因になってしまいます。
【よくある後悔】「こんなはずじゃなかった」合祀で起こる家族トラブル実例
「うちは家族で話し合っているから大丈夫」 そう思っていても、人の気持ちや状況は時間とともに変わるものです。ここでは、実際に樹木葬の合祀を選んでしまってから起きた、胸が痛むようなトラブルのお話をいくつかご紹介します。転ばぬ先の杖として、知っておいて損はありませんよ。
ケース1:子供が「改葬(お墓の引っ越し)」を希望したけれど…
ある70代の男性のお話です。費用を抑えるためにと、郊外の山にある樹木葬の合祀プランを生前に契約されました。亡くなった後、しばらくは問題なかったのですが、数年後に一人娘さんがご結婚され、住まいが遠方に変わりました。
娘さんは「お父さんのお墓が遠くてなかなか行けない。私の住む街のお墓に移してあげたい」とお寺に相談に行きました。そこで初めて「合祀されているので、お骨は取り出せません」と告げられたのです。
娘さんは「お父さんを置いていくようで辛い」と、お墓参りのたびに涙を流されているそうです。良かれと思って選んだ安価なプランが、結果的に娘さんを苦しめることになってしまいました。
ケース2:親戚から「冷たい扱いをしている」と責められた
こちらは、ご主人の遺骨を樹木葬の合祀墓に埋葬された奥様のお話。 ご主人との話し合いで決めたことでしたが、四十九日の法要に集まった親戚の方々から猛反対を受けました。
「先祖代々のお墓に入れないなんて可哀想だ」「知らない人と一緒にするなんて、扱いが雑すぎる」と心ない言葉を浴びせられてしまったのです。
親族の中には、昔ながらの「個別の石のお墓」を重んじる方もまだまだ多いのが現実。ご自身たちが納得していても、周囲の理解が得られていないと、こうした摩擦が起きてしまうこともあるんですね。
【解決策】失敗しない樹木葬選び!契約前に必ず確認すべき3つのポイント
怖い話ばかりしてしまってごめんなさいね。でも、安心してください。樹木葬そのものが悪いわけでは決してないんです。選び方さえ間違えなければ、樹木葬はとても穏やかで素晴らしい旅立ちの形です。 後悔しないために、契約する前に必ずチェックしてほしいポイントを3つに絞ってお伝えします。これさえ押さえておけば、トラブルの9割は防げますよ。
1. 「一定期間は個別」のプランを選ぶ
これが一番の解決策です。最初から合祀にするのではなく、「13年」や「33年」など、一定の期間は個別のスペース(または骨壷のまま)で埋葬してくれるプランを選びましょう。
これなら、もし途中で「お墓を引っ越したい」となっても、個別期間内であればお骨を取り出すことができます。期間が過ぎたら合祀される契約にしておけば、将来のお墓の継承者の心配もありませんし、その頃にはご家族の気持ちの整理もついていることが多いものです。「猶予期間」を買うようなイメージですね。
2. 「最後はどうなるのか」をお寺や業者にしつこいくらい聞く
パンフレットの綺麗な写真や「永代供養つき」という言葉だけで安心しないでください。 見学に行った際は、担当者に必ずこう聞いてください。 「もし将来、子供が遺骨を別の場所に移したいと言ったら、対応できますか?」
この質問に対して「できません」と言われたら合祀タイプ、「できます」と言われたら個別保管タイプです。ここで言葉を濁すような業者は避けた方が無難でしょう。遠慮はいりません、あなたの大切な眠る場所のことなんですから。
3. 家族全員の「納得」を形にする
ご自身の希望だけでなく、配偶者やお子さん、時にはご兄弟とも話をしておくことが大切です。「費用が安いからこれにした」と事後報告するのではなく、「なぜ樹木葬がいいのか」「将来どうしてほしいか」を伝えておきましょう。
特に「お骨が返ってこなくても本当にいいか」はお子さんに一度問いかけてみてください。意外と、子供世代の方が「ちゃんとお墓を作ってあげたい」と思っていることも多いんですよ。



